ミニチュアダックスフンドを飼う上で重要な病気「椎間板ヘルニア」。
日々の生活で気を付けたほうが良い5つをご紹介します。
ダックスはどれ位発症しやすいのか?
まずはここ3年のJKC登録ランキング1位~3位です。
名前 | 2018 | 2019 | 2020 | |
1位 | プードル | 74215 | 74240 | 79446 |
2位 | チワワ | 49689 | 50169 | 52446 |
3位 | ダックス | 25705 | 26281 | 26819 |

ここ何年かはこの並びは変わっていません。では保険会社ヘルニア治療費請求ランキング。
椎間板ヘルニア | |
1位 | ダックスフンド |
2位 | プードル |
3位 | フレンチブル |
4位 | チワワ |

ペット保険会社1社のデータですが、登録数から考えても発症確率の高さが分かります。
胴体が長い分負担もかかる様。
私はペットショップ勤務時、ヘルニアになりやすいではなく、なると思っていてくださいと伝えていました。では、日常生活で気を付けなければいけない事を確認して行きます。
1・フローリング
近年は室内での飼育が一般化、フローリングには付けなくてはいけないです。
技術の進歩も早く、ペットが滑りずらい床等もあり以下の対策案があります。
- カーペット
- ジョイントマット
- ワックス
- プロによる施工
細かく分けるともっとありますがよく見るのはこの辺りですかね。
選ぶポイントは、金額面、耐久面、メンテナンス面の大きく3点。
プロによる施工が一番おすすめですが、基本一番高いです。
残りの3点は物により金額が変わります、安いものを買って汚れたら替える、ジョイントマットなどは部分的に交換できるのでお勧め。
我が家はフローリングにはワックスを使用していて、掃除も普通に出来特に不自由は無いです。
2・段差・階段
ソファーや階段などの段差、細かく言えば10~15㎝位の段差も気を使った方が良いです。
つい可愛いのでソファーやイス等にのせてしまう事が有ると思いますが、自分で降りてしまうなどよくありますので注意が必要、では対策案。
- そもそもソファー、イスなどに乗せない
- 階段には柵を設け入れないようにする
- 段差に合うスロープなどを設置する
簡単な段差などは気にせず軽々と飛び越えたりしがちですが、そういった行動にも注意が必要。
腰の負担とは別の話になるのですが、私がペットショップ時代に実際合った話です、2階に登れるようになったトイプードルが一人で留守番中に2階に登り下りる際に転げ落ち頭を強打して亡くなってしまった事故がありました。
階段には必ず柵や、登れないようにする対策、は必須だと私的には思います。
3・爪
爪も重要、伸びすぎは注意が必要。
滑って足腰に負担がかかるのはもちろんですが、フローリングにもダメージを与えてしまいます。
爪対策は爪を切る事、爪を切る手段は2種類。
- 自分で切る
- トリマーさんにお願いする
爪切りを嫌がる仔は多いので、小さい頃から慣れさせることが重要。
足先を触ったり、爪切りのふりをしておとなしく出来たら褒めるなどを工夫をして慣れさせておかないと後で大変になります。
自分で切る際は慣れが必要なので、良く調べたうえで行ってください。
爪と一緒に神経まで切ってしまうと、多くの出血と、恐怖感を与えてしまうので危険。
最近は、電動やすりなどもありますのでそちらを使用してもよいかもしれません。
また、トリマーさんにお願いする際も、ペットホテル同様、狂犬病ワクチン、混合ワクチン共に接種していないと対応できない所、新規で老犬の場合なども受けていない所もあるので事前に調べておきましょう。私の働いていた所は当時爪切りだけで500円とワンコインでした。
4・足裏の毛
爪切りの際に一緒に行うといいですね。
足裏の毛も伸びすぎると肉球が隠れてしまい滑る原因となります。
こちらの対策も、
- 自分出来る
- トリマーさんにお願いする
爪切りと同じです。
こちらは爪切りに比べたら毛を切るだけなので簡単だと思う方も居るかと思いますが、慣れていないと毛がガタガタで見た目が…という状態になるのと、ハサミなどでは、肉球、皮膚を傷つけてします恐れがあります。小型犬用の小さいバリカンなどは比較的安全に使えるのでお勧めです。
場所によってはトリマーさんに爪切りをお願いした際に一緒に毛も切ってくれるところも多いと思いますので、トリマーさんにお願いすることも検討してください。
5・肥満
ミニチュアダックスフンドは太りやすい犬種としてもランキング上位に入る犬種。
対策として、
- ご飯・おやつの管理
- 運動
- 体調管理
犬種、年齢、体格などによって変わりますが、簡単にざっくり言うと、
「基礎代謝消費カロリー+運動消費カロリー=摂取カロリー」
これのバランスが崩れると、やせすぎ、太りすぎになります。

環境省がボディコンディションスコアというものを出しているのでこちらで確認するのが良いかもしれませんね。(環境省 飼い主のためのペットフードガイドライン より)
また、「甲状腺機能低下症」というホルモンの病気にかかりやすい様です。
甲状腺ホルモンの分泌量が減ることにより、元気がなくなり、運動量、基礎代謝の低下、肥満等の症状が出るようなのでこちらも知っておいた方が良いと思います。
年を追うごとに発症しやすいようなので、毎日同じように管理していて体重が増えてしまうなどが起こったときはこの病気を疑った方が良いかもしれません。
まとめ
上記に挙げた5つの注意点を完璧に守ったとしてもヘルニアに完全にならないわけではありません。
しかし、発症予防には高い効果がある項目です、日々の生活で何となくさせてしまっている行動が年を追うごとに蓄積され発症のリスクが高まります。
大切な愛犬、家族、命です、少しでも元気で健康な状態を維持して幸せな犬生を一緒に送って行きましょう。
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